不登校のお子さんにイライラしたときの対処法

ゲームをする子ども

不登校や引きこもりのお子さんと過ごしていると、最初は学校に行かないということ自体を心配していた親御さんも、だんだんと気持ちが変わってくるようです。

本来学校にいるはずのお子さんが家にいると、「昼まで寝ている」、「ゲームばかりしている」、「全然勉強をしない」など、毎日ダラダラ過ごしているように見え、イライラしたり、不安になったりすることがあると思います。

そんなときの対処法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

不登校や引きこもりのお子さんがダラダラしてしまう理由

不登校や引きこもりのお子さんが、昼まで寝ていたり、ネット・ゲームばかりしていることは実はよくあることです。

特に、不登校や引きこもりになったばかりのお子さんに多く、勉強する気にならず、ほかにすることもないので、どうしても昼間で寝たり、ネットやゲームに依存してしまうのです。

一日でも早く学校に行って欲しい、家にいるなら勉強して欲しい、と思う親御さんのお気持ちもわかりますが、これらはあくまでも二次的な症状で、不登校の根本原因が分かって解決に向かえば、自然と減ってきますので、さほど気にする必要はありません。

焦りやイライラは言葉にしなくてもお子さんに伝わりますし、回復するためにはそういった時期が必要な場合もありますので、まずはお子さんの意思を尊重してあげてください。

回復段階に進むにつれ、好きなことを見つけて熱中していたり、進みたい進路が見つかって勉強する人もいます。

○○しなさいはダメ

ついお子さんに向かって「○○しなさい」という言い方をしてしまうことがあると思います。

しかし、命令口調で行動を促すというのは、子供にとってはプレッシャーを感じます。

そして、子供が自分の思い通りにならないことへの親御さんの苛立ちが、お子さんにも伝わっていきます。親と子は鏡の法則ですから、お互いがイライラしてしまい、悪循環を生んでしまうのです。不登校のお子さんを無理矢理学校に行かせたり。

行かないのなら、せめて家で同じだけ勉強をさせたい・・・そう思っても、人を変えるのは難しいことです。

不登校でイライラしたら、発想の転換を

たとえば、「子どもは学校へ行くものだ」という考え。

多くの親御さんが当然のことのように思っていますが、”学校へ行くのが当たり前だ”と思うことで”学校へ行かないのはおかしいことだ”という思いが強くなり、イライラやストレスを増幅させる原因になっています。

「私だって仕事がつらくても休まず行っている」と、ご自身との違いを見出すのではなく、

「自分も同じような気持ちになったことはないか」、「行かなきゃいけないのは分かっていてもできないこともあるのではないか」など、

いつもと違う角度から考えてみることが大切です。

「誰でも嫌なことはしたくない」と認めたことで、リズムが改善した例

あるお母さんが空き缶の収集日、息子さんに持って行くように言ったのですが、持って行ってくれませんでした。

そこでお母さんは「誰でも嫌なことはしたくないのだ」と思い、その気持ちを認めることにしました。

その上で、自分がまず、心を込めてゴミ収集を行うことが第一歩だと思い、そうするようにしました。

すると、しばらくしてから息子さんが、何も言わなくても自分からゴミを持って行ってくれるようになったそうです。

 

このように、自分が気持ちよく動くことで、息子さんのリズムも良くなります。

一つのリズムが良くなってきますと、最初は空き缶のことだけでしたが、ほかの出来事にも発展していきます。

人を変えようとするのではなく、親御さんご自身が変わることで状況が改善するというケースを今まで何度も見てきました。

ですから、もしお子さんが思い通りに動かなくてイライラしてしまったら、まずは発想の転換をするように心がけてみてください。

物理的に離れることも、時には必要

不登校の子がいるからと言って、親が常に傍にいる必要はありません。

不登校や引きこもりのお子さんを持つ親御さんは「親がずっとそばにいてあげなくては」「一人にさせてしまったら子どもが何かするのではないか」「親がいてあげないと寂しがるのでは」など、外出することに抵抗を感じる方が多いです。

しかし、親がずっとそばにいることで「私のせいで親に迷惑をかけている」とますます追い込まれるお子さんも少なくありません。お子さんと適度な距離感を見つけていくことも不登校解決への一歩となります。

イライラしてしまうようでしたら、気分転換に外出する方がいいのです。

  

不登校の解決がゴールではありません

たとえ不登校や引きこもりを解決できたとしても、その先の人生はまだまだ続きます。

大切なのは、お子さんの将来を考えて「自立心や誠意ある心を育てる」 子育てをすることです。

もしも不登校やひきこもりという問題に直面した際に「子どもがかわいそう」と考えれば、子どもは「自分はかわいそうなんだ」と考えるようになります。こうした考え方が、うまくいかない根っこの心になりやすいといえます。

この点、子どもが自立心を持つようになれば、それはお子さんの未来を広げる柱になっていくものです。

不登校などの問題を抱えていようがいまいが、心を育てる子育ては、とても大切です。親として子どもを幸せにするためには、「子どもにどんな接し方をするのか」「あなた自身の感性を磨いていく」この2つが欠かせないのです。

子供に自立してほしいと思ったら

まず、自分のことは自分でする。朝自分で起きる、着替えを用意して、身支度を整えるといったことを自分でできる習慣に。

「自分のことは自分でする」が当たり前になって初めて、誰かに何かをやってもらえた時に感謝の気持ちを持つことができますし、家のお手伝いなをするなど、少しずつ社会に貢献できるような存在になっていくことができます。

とはいえ、それを言葉で強制するのではありません。「○○しなさい」と叱ることだけが子育てではありません。

キーマンは親御さんです

親御さんが心づくり(心のトレーニング)を行うことで、親子関係が改善し、お子さんが親御さんへ依存していた状態から自立し、学校に行けるようになり、親御さん・お子さんの両方共の人生の質(QOL)が高まっていくのを何度も見てきました。

心のイライラは、ちょっとした発想の転換で、以前感じていた苛立ちを100だとしたら、80→70→60・・・と、次第に減らしていくことができるようになります。

「学校に行くのが当たり前」「勉強するのが当たり前」「自分のことは自分でして当たり前」そういった気持ちをお子さんに押し付けるのではなく、人間どうしてもやりたくない、嫌なこともあるし、行かなければいけないと分かっていても行けないこともある・・・そう認めることで、心が変わります。

長い目で見て、お子さんと親御さんの人生をどんなものにしていきたいのかというのを考え、イライラを上手くコントロールしながらよい方向に進んでいっていただければと思います。

 

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